動画・イベントレポート
【動画】『居島一平のVS特番 ON Ustream』(ゲスト:上祐史浩)2011年10月29日放送
2012年05月11日
「歴史軍人芸人」居島一平氏のネット番組
『居島一平のVS特番 ON Ustream』に、昨年(2011年)10月29日、上祐代表がゲストとしてお招きを受け、出演しました。
その動画を以下にアップしましたので、ぜひご覧下さい(制作者様のご許可を得て掲載させていただきました)。
●『居島一平のVS特番 ON
Ustream』(ゲスト:上祐史浩)2011年10月29日放送
◎内容(制作者様側の宣伝文から)
元オウム真理教幹部にして、
現在は、ひかりの輪代表として活動する上祐史浩さんと
今宵、都内某所のBARで待ち合わせ。
上祐さんのこれまでの激動の人生を振返りながら、
日本における今世紀最大のあの事件の裏側―
今年起こった東日本大震災前後に見る、
今の日本とこれからの日本について―、
宗教とは何か、日本人の精神的支柱は今どこにあるのか―、
人は何と戦い、何に怯えるのか。
徳川幕府統治下の日本と現代の日本政治に焦点を当てながらも、
大和魂に沁みいるロング対談。
動画・イベントレポート
【動画】上祐代表が生出演 BSスカパー!『BAZOOKA!!!』「脱・洗脳ナイト!」(2012年4月16日放送)
2012年04月26日
すでに予告しましたとおり、上祐代表は、(2012年)4月16日、BSデジタルテレビ放送「BSスカパー!」の番組『BAZOOKA!!!』に生出演し、約1時間にわたって、"オウムからの脱洗脳"などをテーマに話をさせていただきました。
上祐代表は、なぜオウム信者が麻原によるマインドコントロールを受け入れて、オウムの信仰に没入してしまったのかを分析した上で、どのようにして上祐代表はそこから脱却してきたのかを述べました。そして、このような問題を防止・解決するための策についても意見を示しました。
また、番組には、オウム真理教のドキュメンタリー映画『A』『A2』を制作した映画監督・作家の森達也氏も共に出演しました。
以下に動画がアップされていますので、ぜひご覧下さい。
●BSスカパー!『BAZOOKA!!!』
「脱・洗脳ナイト!」2012年4月16日放送(YouTubeより)
メディア掲載(2012年)
宗教団体『ひかりの輪』代表 上祐史浩氏 緊急!インタビュー(ミリオン出版『BLACK・ザ・タブー VOL.2』2012年3月20日発行号)
2012年04月17日
宗教団体『ひかりの輪』代表 上祐史浩氏 緊急!インタビュー 平田信 突然の出頭......麻原死刑執行延期
急増する若者の入信......ス
ピリチュアルブーム
......諸問題をこの人に聞いた
取材・文 吉田悠軌(とうもろこしの会)
写真 冨成 鉄
2011
年12月に入ってからオウムの周囲が騒がしい。
あれから17年も過ぎようとしているのに、
オウム事件はほとんどが解決していないと言って
もいい。
教祖だった麻原が真相を語っていないこと、
いまだに逃亡しているテロリストがいること、
そして何よりサリン事件によって
苦しめられている人々が
いること。オウムはこれからどうなるのか?
元教団関係者そして現在は『ひかりの輪』代表の
上祐氏に質問を
ぶつけた――
――まず「ひかりの輪」についてお聞かせ下さい。 2007年に元オウム(現アレ
フ)を脱会して「ひかりの輪」として独立しました。麻原への信仰やその教えは捨てて新しい宗教を創造しようと、オウム的な善悪二元論を超えた、万物が平
等・一体という思想で活動しています。オウムの中心教義というのは「ハルマゲドン予言」だった訳ですが、'95年の事件で破綻を迎え、麻原の言っていた予
言の時である97年、99年に何事も起こらないという中で強い疑問が起こってきました。そこから約十年間、以前のような麻原=キリストという全面的な帰依
は壊れつつもひきずりながら、ようやく脱却した感じです。またオウムの軸であった神秘体験への執着からの脱却には、自分なりの瞑想・神秘体験を持たなけれ
ばならなかった。それが私にとっては日本の精神を表す古き神社仏閣などの聖地を巡る事でした。そんな聖地でのある意味での「脱麻原修行」のようなものを
2005年辺りから私のグループ全体としてはじめ、皆で感じたり話し合ったりしました。
現在は全体としても抜けきったかなという感じで
すね。観察処分については、公安調査庁は疑うのが仕事でもありますからね。私たちとしては「抜けきった」と自覚していますが、他の人から見れば心の中は見
えないでしょうから、厳正な審査の結果を待つしかないかな、という事ですね。
――これからのオウム事件の行方についてどうお考え
ですか。
アレフは団体の内部では「数々の事件は陰謀である」と教えています。会員信者は陰謀だと教えられているにも関わらず、
広報部が「社会の立場側に立ったコメント」を出し過ぎると信者たちが悩んでしまうんです。確かにアレフ広報部は事件に関与したというコメントを出してい
る。平田容疑者の事件に関しても、教団内部では、教団がやった事件とは認めていないという話がある。事件について自分たちの罪を認めた広報活動というの
は、あまりやり過ぎてしまうと会員信者が悩んでしまう訳です。だから広報部の仕事は必要最低限、社会に潰されないギリギリのところでいくしかない。そう
いった構造になっています。
今回の平田容疑者の出頭については更に特殊です。アレフの人達の中には、年末に麻原の死刑執行が近いと聞
いていた人達がいると話がありました。彼らの信仰では麻原は神ですから、麻原に懇願すれば死刑にならないと考えるんですよ。そして麻原に「この世を去らな
いで下さい」と懇願する集会を行ったという情報もありました。その結果、平田容疑者が出てきた。だから、自分たちの願いが麻原に通じたと密かに湧き立って
いるのではないかとも思います。社会の人たちはこの事に気づいていないでしょうが、私たちオウム経験者や、警察・公安庁の彼らをよく知っている人たちは、
そのメンタリティーが分かります。アレフはこのままだと、「自分たちの信仰が奇跡を起こした」という盲信の絶頂に至る恐れがある訳です。
彼らがそう考えているとしたら、社会がやるべき事は何か、となります。それは当然、麻原の死刑をキッチリ勇気を持って執行する事でしょう。しかしアレフの
密かな盛り上がりを理解できず、法務大臣・法務省が細かい事に拘って死刑をためらうと、それはアレフを利する事になります。平田の出頭が教団の指示かどう
かについては第一には捜査を見守るしかないです。でも私の想像というか、当時の状況を考えれば、教団が陰で支えていた証拠は出てこないと思います。でもよ
く落ち着いて考えれば、出頭が死刑の遅延に繋がるとしたら、その前にビシっと執行しなかったからですよね。それに事件について平田との直接の関係は麻原で
はなく、井上です。だから今だって麻原の死刑は出来る。後は法務大臣が勇気を持ってやればよいと思います。結局、法務省が毅然とした態度をとれば問題は解
消する。平田が、誰かの指示で出頭したのかしてないのか、証拠もなしに議論しても仕方ない。私は法務省・法務大臣を信じる立場なので、しばらくすると、死
刑執行になるのではないかと思っています。そして更にマズいのは、証拠もなしに疑惑ばかり主張しているとアレフ側は、また「陰謀だ」と思うんですよ。「社
会というのは証拠もないのに我々を疑う」そして「我々の祈りが麻原に通じたんだ」という助長に繋ります。
――死刑をすれば麻原彰晃
の絶対化に繋がるとも言われていますが? 逆に彼らは「自分たちの帰依が足りないと麻原が死んでしまう」と考えますよ。これは
「イエス・キリスト復活の信仰」ではなく「釈迦牟尼の入滅の信仰」です。オウムでは、釈迦は、弟子が熱望すれば、もっと長く生きたと解釈されています。一
方、イエスが死んで復活したというのは、十二使徒の見た幻影、魔境としています。よって、イエス的な復活は余り重視せず、帰依を深めて死刑を回避すべきと
いう教義が強い。だから、麻原が死刑によって絶対化するというのは、なくはないでしょうが、それほど強くないと思います。それに冷静に考えればいつか執行
しなくてはいけません。信者たちの盛り上がりの結果、団体が膨張した段階で行うのと、その前に行なうのと、どちらがいいのか。
――
現在、特に若者をとりまく宗教・スピリチュアリティの状況をどうお考えですか。 オウムという教団の勃興と衰退はバブル期と全く
一致しているんです。自分たちがキリストの集団であるという誇大妄想と、21世紀は日本の時代という社会の妄想がシンクロして、バブル崩壊と教団崩壊でそ
れが消えました。教団も日本も「過信と崩壊」の時代だったんです。しかし今の人たちは、いい意味でも悪い意味でも「未来への希望」を持ってませんよね。妄
想的に突っ込まない、リスクを避けた待ちの姿勢という感じです。「このままでいい、でもこのままでいられるのか」という抽象的な不安があって、昔のオウム
世代のような突っ込む勢いはない。それが悪いって意味じゃなく「突っ込んでも仕方ない」というのを分かってるのでしょう。今の価値観では頑張っても幸福に
なれないから、それに代わるものとして、新しい幸福の価値観を説く宗教的なものが出て来るんじゃないかと思います。
日・米・欧州とマ
ネー資本主義が行き詰まり、財政赤字だけが目の前にある。原発や温暖化で経済成長ばかりやっていると地球と喧嘩してしまう。やはり物質的成長にのみ幸福を
かけるというのは非常に難しくなってきた。今後は、同じ物質的状況の中でいかに心の幸福感を増大させるかに行き着くのではないでしょうか。そこに至る過程
でしょうが、スピリチュアルな世界で遊んでいる人も多いなあ、と。
従来は宗教が扱ってきたものが、現在は「スピリチュアル」の名の下で
非常に深く社会に浸透しています。人によっては日常生活を普通に送りながらも、生きがいはもっぱらスピリチュアルという人もいるでしょう。余暇を全てゲー
ムに費やしている人も同じ。カルト宗教も妄想によってストレスを歪んだ形で癒すものですが、空想の世界のゲームも、似たところがある。また、勝ち組負け組
の格差が広がり、若者を取り巻く環境も物質面では希望が潰えていて、辛い現実より非現実を求める傾向は強くなった。現実に失望して空想の世界に逃げて、非
現実にはまりこみ過ぎると現実を軽視するようになる。現実では何もしなければいいですが、どこかで空想がはみ出して現実と空想の区別がなくなると危険で
す。
解決策としては、空想の世界に行かずに、どう現実で幸福になるかですね。それは、今までお金や地位・名誉といった、他と争って、他
に勝って得る幸福を求めていたのを転換して、足るを知って分かち合うことによる幸福、感謝と慈悲による幸福です。それは、例えば、お釈迦さまの考え方でも
ありました。貪って他に勝って幸福になるのではなく、非現実に入りこむのでもなく、他と分かち合って幸福になる、それが現実で幸福になる唯一の方法だと思
います。
※アレフ側への取材依頼については、回答がありませんでした。
(『BLACK・ザ・タブー』編集部転載許可済)
動画・イベントレポート
【動画】上祐史浩×黒田勇樹氏(元俳優)の『黒田運送(カフェ)』(2011年7月21日)
2011年10月18日
2011年7月21日、上祐代表が、NHKの大河ドラマや仮面ライダー等に出演した元俳優・黒田勇樹さんのネットテレビに出演し、ご好評いただいた対談の動画を掲載しました。
黒田さんのサイトでの公開期間は7月に終わっていましたので、
動画・イベントレポート
上祐代表が、元俳優・黒田勇樹さんのネットテレビに出演
2011年07月24日
7月21日、上祐代表が、NHKの大河ドラマや仮面ライダー等に出演した元俳優・黒田勇樹さんの
ネットテレビに出演しました。


会場は東京・原宿のカフェで、観客は黒田さんの番組の常連さんを中心に30人弱ほどでしたが、ネットを通じて合計1200人ほどが訪れ、常時300人ほどの視聴者となりました。
最初は、上祐代表との質疑応答、そして「日本を元気にするには」というテーマでの話、最後にユニークなアドリブ劇場がありました。
やりとりの全部を録画した動画は、以下の黒田さんのサイトで全部視聴できます。ただし公開期間は原則1週間(7/28まで)なので、ご覧になりたい方はお早めにどうぞ。
※黒田さんのサイト『黒田運送(カフェ)』
http://cafe.yuukikuroda.com/
または、
http://www.ustream.tv/recorded/16145958
参考出版物
『公安を敗北させた男 国松長官狙撃事件』(小野義雄著・産経新聞出版)へのご協力
2011年06月25日
2011年3月刊行の『公安を敗北させた男』(小野義雄著・産経新聞出版)に、当団体の宗形真紀子が情報提供・取材のご協力をさせていただきました。
未解決のまま時効が成立した国松長官狙撃事件について、著者の小野義雄氏が、時効から一年経ち、新たな視点で実相を追求したノンフィクションとなっています。
帯
には以下のように書かれています。
「私が撃ちました」
「いえ、実は撃っていません」...変転した供述
捜査を撹乱、立件を妨げたk巡査長
彼は狙撃実行犯ではない。
本当の役割は何か、そして実行犯は誰か!
時効から一年、新たな視点で描く重大事件の実相
当時のオウム真理教にいた立場として、オウムが過激化していった背景や、事件当時の状況や関係者の様子について、見たまま、知っていることをできるだけ詳しくお話させていただきました。
あとがきにおいて、小野氏より、以下のお言葉をいただきました。こうした、事件を風化させず真相を追求していくご活動に、元オウム信者という立場でご協力させていただけたことはたいへんありがたく、この場をお借りして深く御礼申し上げます。
(略)また、元オウム信者で、十七年間出家信者として麻原や井上、早川らとともに活動した宗形真紀子さんは快く取材に応じていただき、大変ありがたかった。宗形さんの著書である『二十歳からの20年間 オウムの青春の魔境を超えて』(三五館)も参考にさせていただいた。あつくお礼を申し上げたい。
メディア掲載(2011年)
麻原彰晃3月死刑説が蔓延「上祐史浩が激白したオウム事件―16年目の真実」(日本ジャーナル出版『週刊実話』2011年3月31日号)
2011年03月31日
麻原彰晃3月死刑説が蔓延
上祐史浩が激白したオウム事件―16年目の真実―
"
戦後最大のテロ"と呼ばれた「地下鉄サリン事件」。あの悪夢から今年3月20日で16年を数えるが、その最中に「麻原彰晃3月死刑説」が流れ出した。その
噂と一連の事件の謎を解明するために、本誌は元「オウム真理教」幹部だった上祐史浩氏(現・ひかりの輪代表)を直撃した。
高まる"麻原死刑"の機運
インタビューを行ったのは、東京・世田谷区にある『ひかりの輪』の第二道場。
作務衣姿で現れた上祐氏は、事件当時の攻撃的な表情とは打って変わった柔和な顔つきで、記者らと対座した。
――「麻原(松本智津夫死刑囚)3月死刑説」が流れていますね。
「噂でしょう?でも考えると、3月以降、機運が高まる可能性は無くもない。
今『アレフ』(元オウム真理教)が、足立区に本部移転しようとしていますからね」
――「死刑説」と『アレフ』の動向に関係が?
「今回の足
立区移転と同じように、'90年の熊本県波野村への移転の時にも反対運動が起こりましたが、警察が施設を強制捜査したために、そこに教団武装化の拠点を作
る計画が駄目になったのです。だから、今回の噂も麻原が収監中の小菅拘置所に近づこうとするアレフの動きを牽制する、ないしは無意味にするためとも考えら
れる。
我が国には、共犯者が未決だと執行しない習慣があるから、執行すれば異例だが麻原ならいいという見方もあるかも。後は、近づく選挙の損得まで考えた政治的判断が関係してくるかもしれませんね」
――もしも執行されたら、『アレフ』はどうなる?
「『後追い自殺者が出る』という声もありますが、徐々に脱会者が増える気がする。
幹部は『(キリストのように)肉体が死んでも絶対的存在』と説くでしょうが、一般信者が全て納得して付いて行くかは微妙ですね。いずれにせよ、死刑執行に向けたステップが始まっていく、という感じはします」
死者13
人、負傷者6300人を数えた「地下鉄サリン事件」は"戦後最大の無差別テロ"と呼ばれるが、『オウム真理教』が関与した事件は枚挙に暇がない。挙げ連ね
ただけでも、「坂本堤弁護士一家殺害事件」('89年)や「松本サリン事件」('94年)、目黒公証人役場事務長だった「仮谷清志さん拉致監禁死事
件」('95年)と続いて行くのだ。
さらに「国松考次警察庁長官銃撃事件」(同)や教団幹部の「村井秀夫刺殺事件」
(同)に関しては、いまだ疑惑が渦巻いている。いったい、その裏にはどんな
"狂気"が渦巻いていたのか?
――一連の事件が教団の仕業であることは、上祐さんも知っていたんじゃないですか?
「僕は麻原に忌避されたのか、当時ロシアに行っていましたから。
『サリン事件』に関する情報は、後に聞いたものばかりなんですよ」
――忌避とは?
「オウムに対する批判が強まった頃、『ポア』(=魂を救済するための殺人)という言葉を使い出した麻原に、『それは危険で教団の利益にならない』と発言したら、幹部会議から閉め出された。その後、坂本弁護士殺害事件が起こったのです」
――でも、上祐さんはテレビ出演の際にフリップを投げて教団の関与を否定したり、「陰謀説」を声高に主張していましたよね。
「それは、当時麻原を盲信していた私にとって、麻原に従い、教団を守ることが、悟りに至る『帰依の修行』とされていたからです。北朝鮮のテレビのアナウンサーが声高な口調で日米を批判するのと同じで、彼らの行動の背景・気持ちはよく分かる気がします」
――一説には、「地下鉄サリン事件は隠蔽工作だった」、「阪神大震災がなければ起こらなかった」との指摘もありますが。
「私も後か
ら裁判などで知ったことですが、当時、教団では『仮谷さん拉致事件』に対する当局の追及をいかにかわすかが、話し合われていた。そこに阪神大震災が起き
て、教団の捜査が一時ストップしたので、震災級のパニックを起こそうとなったようです。サリン散布という考えは幹部の意見を麻原が容認したとも聞いていま
す。だから阪神大震災がなければ、『地下鉄サリン』も起きなかったかもしれないですね」
――「松本サリン事件」も同じ動機ですか?
「『松本』は性格が全く違う。『地下鉄』は切羽詰まってやったが、『松本』は
攻撃的だったのでは。動機は、松本道場の土地取得に関する訴訟で負けたことへの
対応と、サリンの効能を試すことだと聞いてますが」
――サリン精製の経緯は?
「土谷正実君(=筑波大学院卒の元厚生大臣、教団内での肩書。以下同)という技術者が製法を理解していて、原料も比較的簡単に手に入ったからできたと思います」
「村井刺殺事件」の裏真相
――2つの「サリン事件」が、オウムの仕業だと知ったのはいつ?
「『松本事件』の時は、ロシアから帰った私に、新実君(=智光・元自治省大臣)が、事件の記事を『これ、これっ!』という感じで指差したのです。『俺たちがやった』という意味だったんでしょうけど、最初はちょっと信じられませんでした。
『地下鉄サリン』の時は、モスクワでロシア人と食事をしている時に、訪ロして同席していた早川さん(=紀代秀・元建設省大臣)から教団がやったに違いないと耳打ちされたのです」
――衝撃的という意味では、東京・青山の教団本部前で元暴力団組員に刺殺された村井秀夫氏(=元科学技術省大臣)の事件もあるが、彼が殺害された理由は?
「村井が刺殺された動機には、『教団によるトカゲのシッポ切り』『覚醒剤の売人を行っており、暴力団の口封じにあった』とする説、『テロ事件の再発を嫌った誰かが殺した』という3つの可能性があると思います。
でも、売人説は考えにくい。村井は学者タイプで、教団外の人間と闇交渉するタイプではないし。警察は教団の犯行と思っていますね」
――とすると、教団の指示ということになりますが・・・。
「実は当
時、村井が上九一色村の教団本部第7サティアンに『地下鉄サリン事件』時に使ったビニール袋を置き忘れ、それが『捜査当局に渡った』との情報が伝わったの
です。麻原は激怒しましたが、これが原因で早川さんが村井を鬼のような形相で叱りつけた。その後、早川さんが『粛清が必要だ』と主張したという情報もある
そうです。『地下鉄サリン』への教団関与は、村井の死後行われた林郁夫(=地下鉄サリン事件の実行犯で、元治療省大臣の医師)の証言が決め手でした。
だから林が早く自供していれば、村井は殺されずに済んだかもしれませんが」
――もう一つの"謎"とされる「国松警察庁長官狙撃事件」と教団の関連は?
「あれはよく分からない事件でした。『地下鉄サリン』を認めた麻原ですら『やってない』ですから・・・」
――でも、
教団信者の警視庁巡査長が、当時犯行を認めた経緯もありましたよね。「確かに警察官が自供したり、別の信者が捜査妨害の電話を掛けたとして逮捕されたが、
いずれも起訴猶予や不起訴に終わっている。ただあの事件で分かったのは、警察情報が教団に入ってきていたのは警官信者が存在したからだということ。早川さ
ん辺りが繋がっていたと思うのですが、とにかく不可解な事件でした」
モスクワでヘリを買い付け
前述した通り、上祐氏は一連の事件の間はロシアで支部長を務めていた。だが、ロシア政府との繋がりは、巷間言われる以上の密接なものだったようなのである。
――ロシアは武器購入の拠点でしたね。教団施設からは「Mi-17」なる武装ヘリコプター、また、「AK47」なる自動小銃を購入していたことも発覚している。当時は大量の武器を、買い漁っていたのですか?
「早川さんがモスクワで、ロシア軍の国家安全保障委員会の幹部を相手に、ヘリ購入の交渉をしていたのは見たことがある。その際に通訳を務めたのは、ロシア軍極東担当出身の出家信者でした。だから交渉もスムーズだったはず。
もっともロシア軍は我々を、自衛隊に納入するブローカー程度にしか思ってなかったのではないですか」
――武器購入の理由は?
「通訳のロシア信者には、『ハルマゲドンの時に教団を守らねばならないので武装する、と説明した』と、後で麻原から聞きました」
――オウム事件では、「仮谷さん拉致事件」の運転手役だった平田信や実行犯の高橋克也、「地下鉄サリン事件」に関与した菊地直子など、いまだに逃亡を続けている信者がいる。彼らはどうしているのでしょう。
「菊地には
海外逃亡説もあるが、オウム信者は考えが保守的ですから、国内のどこか田舎に潜伏している気がする。殺人容疑の彼女などは入獄しても10年ぐらいのもの
で、刑に服した方が楽なはず。それをしないのは、逃走を助ける信者や一緒に逃げている逃走犯に迷惑が掛かる、と思っている可能性が高いですね」
上祐氏は'95年に偽証と有印私文書偽造・同行使により逮捕。'99年に出所後『アレフ』の代表となったが、麻原家を中心とする守旧派と対立して'07年に『ひかりの輪』を設立した。だが、この新教団は「オウム真理教」とどれほどの違いがあるのだろうか。
――世間は、『ひかりの輪』を、オウム真理教の亜流と見ていますが?
「『ひかり
の輪』は、麻原信仰からは完全に脱却しています。また、特定人物を崇拝する宗教ではなく、教えを主体的に学ぶための宗教です。終末論を唱えたオウムの反省
に立つところからスタートしていますが、確かに興味本位で見られることも多い。でも、今ではオウムから派生した教団が『何をするのだろう』と共に学び出し
てくれる人々もいる。
開かれた宗教でありたいですね」
――ちなみに、ホーリーネームは存在するのですか?
「ありません。オウム時代のホーリーネームとは違いますが、『芸名を付けてくれ!』と頼んできた信者はいますけどね(笑)」
今後、『ひかりの輪』は、どんな活動を繰り広げるのか。オウム事件の行く末を見定めたいと願うのは、本誌だけではないはずだ。(『週刊実話』転載許可済み)
動画・イベントレポート
【動画】上祐史浩の講演『オウム真理教の問題の心理学的な分析』 第269回・人間関係と自主ストローク研究会にて(2011年2月27日98min)
2011年03月08日
2011年2月27日、上祐史浩が、「東京セルフ研究会」という、30年以上の歴史を持つ市民団体の研修会にお招きいただき行った講演の録画です。
オウム真理教について、これまであまり分析されることのなかった、根本的な心の問題についての内容です。
わたしたちがオウム真理教の信仰をやめるに至った中で行った、内省・総括の作業の中で、心理学的な視点から、麻原がどういった心の問題を抱え、そのもとに集った信者がどのような点を麻原と共有し、ひいては、どういった戦後日本社会の傾向が、そういった信者たちを生み出すにいたったかという点を考察した結果をご紹介しています。
『オウム真理教の問題の心理学的な分析』
第269回・人間関係と自主ストローク研究会での講演(2011年2月27日98min)
メディア掲載(2011年)
ひかりの輪代表・上祐史浩が語る「オウムを創り、その意思を継ぐポア計画を垣間見る作品の恐怖」(『月刊サイゾー(2011年3月号)』)
2011年02月18日
ひかりの輪代表・上祐史浩が語る
「オウムを創り、その意思を継ぐポア計画を垣間見る作品の恐怖」
私は出家している身なので、普段あまり映画などは観ないのですが、今回は宗教界でタブーとなった、オウム真理教的な思想が垣間見れる3作をご紹介しましょう。
まず、オ
ウム的な思想が感じられる作品といえば、『宇宙戦艦ヤマト』。ヤマトがそもそも「戦艦大和」の復活であることに象徴されるように、同作は大日本帝国のオカ
ルティックな部分と結び付いています。戦後の右翼思想に強い影響を与えた石原莞爾の『世界最終戦争論』を戯画的に再現すると、ヤマトの構図そのままになる
んです。全員が日本人のヤマトの乗組員は大日本帝国、敵対するガミラス帝国の総統・デスラーはナチスとヒトラーのまさにパロディ。
そ
して、石原莞爾が法華経を信仰し、仏教を奉じる日本が世界を制するとした通りにヤマトはガミラス帝国を破るのですが、それ自体が麻原・オウムの思想とそっ
くりでした。当時のオウムには「すすめオウムよ、ヤマトのように」という歌や、麻原と信者が一緒に宇宙船に乗っているアニメもありましたし、「コスモク
リーナー」という毒ガス除去装置も、ヤマトの放射能除去装置「コスモクリーナーD」そのままです。
ただ、麻原は、自身を単純に沖田艦長と重ねていたわけではないようで、「私はデスラーに似ている。あの冷酷なところが」と笑って言ったことがあります。また、「ヒトラーに似ている」とも。
そ
の時は、内心そう感じていた弟子たちが多かったので、彼らがそれを聞いて盛り上がってしまい、それを見た麻原は「自分と違って、ヒトラーには四無量心(=
仏の慈悲)がない!」と言って、弟子を沈黙させていましたね(笑)。ヒトラーの復活まで預言していましたから、シンパシーを感じていたのでは、と思います
が。
さて、ヤマトはオウムを作った人たちに影響を与えた作品ですが、その後信者になった人たちに影響を与えたのが『新世紀エヴァンゲリオン』です。私は99 年の出所後に観たのですが、その頃すでに、教団の布教のための資料として使われていたくらい基本哲学が似ていた作品でした。
セ
カンドインパクトはハルマゲドンですし、人類補完計画は、人類の肉体存在を否定し、精神体に昇華させようとする点で、人類を「ポア(正当に殺すこと)」し
て魂を高い世界に送るというオウムとそっくりです。さらに、これを秘密結社が予言書のシナリオとして行う点も同じ。私は初めて観た時、オウムの人間が作っ
たのではないかと疑いましたよ。
オウムに
は、親からの愛・恩恵を感じ取れず、麻原のもとに集まった人が多かったと思います。戦後社会が徐々に権威や理想を失い、相対化されるようになった時代に、
その替わりとなったのが麻原だったんです。それは父親に反感を持ちながら、エヴァとシンクロしていく主人公の姿と重なります。この作品が地下鉄サリン事件
と同じ年に生まれたのは、そうした父権失墜の時代を象徴しているような気がします。
そして、
そのエヴァから一歩進んだ宗教的感覚を感じたのが『アバター』です。この映画は、クライマックスで人間の意識をほかの肉体に完全に移し替えてしまう。これ
が、オウムも傾倒したチベット密教カギュ派の始祖・マルパの秘儀とそっくりなんですよ。オウムの教義・ポアにはもうひとつ奥の意味があって、それがこの映
画で使われた「肉体から別の肉体へ意識を移し替える」こと。1000年も前に途絶えた密教の奥義と同じ演出は、宗教的な視点からも興味深く感じました。
また、この"意識体が操作する"という感覚には、宗教の未来も見いだすことができます。脳とインターネットが直接つながり、空間を超越していく。このように五感が延長されたら、自分と他者の区別は弱まり、宗教の求める慈悲や博愛の理想は実現できるかもしれません。(談)
(構成/大熊 信)
じょうゆう・ふみひろ
1962年、福岡県生まれ。元「オウム真理教」外報部長。一連のオウム真理教事件では国土法違反などで逮捕され、99年に出所。2002年より「アレフ」の代表に就任するも、脱退。現在はオウムの教義を排除したとする「ひかりの輪」の代表を務める。
動画・イベントレポート