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『オウムを生きて』(青木由美子編 CYZO)の書籍へのご協力

先日、ひかりの輪でもインタビューにご協力させていただいた、aumwoikite.jpg
『オウムを生きて―元信者たちの地下鉄サリン事件から15年』
が発売されました。
帯には、次の言葉が書かれています。

あの事件は決して「過去」ではない。
本書は、元オウム信者から謝罪と反省の言葉を引き出すことを目的にしていない。
さらに麻原彰晃の否定も要求していない。
あくまで本人の「これまで」と「こ れから」を軸に、
本人がとらえるオウム真理教と一連の事件というスタンスでまとめている。
15年を経た今、自らの人生を語った元信者(6名)と麻原彰晃・ 四女のインタビュー集。
入信、出家生活、事件、麻原彰晃、そして現在......。

この本の元オウム信者6名の内訳は、

 元オウム信者のひかりの輪の専従会員 1名
 元オウム信者のひかりの輪の在家会員 1名
 昨年アレフを脱会、独りになって、麻原信仰と事件の狭間で葛藤している元オウム信者 1名、
 昨年アレフを脱会、独りになって麻原信仰を続ける元オウム信者 1名
 2年半前にアレフを脱会し、夫がひかりの輪の会員の元オウム信者 1名
 脱会した元信者のお母様 1名
となっていました。

事件に関わることのなかった、一般のアレフを脱会した信者たちばかりで構成されています。
ある者たちは独りになり、ある者たちは元オウム信者同士で結婚をし、
ある者たちはひかりの輪の活動をしていて、
それぞれが、異なる現在の環境や生活の中で、
どのように事件をとらえて生きているかということが、リアルにインタビューされ、
多様な人たちがいることがわかるようになっていました。

そして「ひかりの輪」については、編者の青木由美子氏は、以下のように書かれていました。
ご存じの読者も多いと思うが、念のために記しておくと、
現在、オウム真理教という名前の宗教団体は存在しない。
元信者の中には、教団と絶縁した人、
2000年にオウム真理教から発足した団体「アーレフ」に所属している人、
2007年にアーレフを脱会した上祐史浩氏が同年設立した「ひかりの輪」に所属している人がいる。

どちらもオウム真理教の後継団体と目され、
公安調査庁は団体規制法による観察処分対象としているが、
それぞれ主張していることは大きく異なる。

インタビューにはひかりの輪の会員が2名登場しているが、
本書は決してひかりの輪に組みするものではない。
「さまざまな元オウム信者の声」という見地で、アーレフの現役信者にもアプローチし、
実際インタビューも行ったが、辞退の申し出があった。
また、この本が、元オウム信者から謝罪と反省の言葉を引き出すものではなく、
麻原の否定も要求せず、あくまでの本人の主観に基づいてまとめるという企画意図だったため、
被害者遺族の方のインタビュー集『それでも生きていく』の担当でもあった編者は、
その葛藤も記しておられました。
その意味で、宗教観や事件の見解について、わたしには理解できないことも、
そのまま文章化してある。
あまりのつらい終わり方に、「もう少し、耳ざわりのよいまとめをつけたい」
といった誘惑に駆られたインタビューもあったが、
それをするのは、編者の役割ではないだろうと思う。
そして「はじめに」の終わりは、以下の言葉で締めくくられていました。
取材を終えて思うのは、彼らの物語は、特異であって特異でないことだ。
彼らに心を寄り添わせることは、無理ではなかった。
もちろんすべてではないけれど、わたしは彼らの中に、自分を見いだすことができた。

「こんなおかしなやつらのことは、いっさい理解できない」といきどおる方も、
わたしと同じく「ある部分で、自分と通じるものがある」と感じる方もいるだろう。
それは、どちらでもかまわない。
いずれにしろ、すべてを「他人事」にしてしまわないことが、
事件を風化させない一番の方法かもしれないと、わたしは思っている。
事件を風化させないためのご活動に、元オウム信者という立場でご協力させていただけたことは、
たいへんありがたく、この場をお借りして深く御礼申し上げます。

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