オウム信仰からの脱却

4.オウム教材の破棄

(4)破棄完了――公安調査庁も破棄済を公式確認

◎公安調査庁の立入検査の徹底化

 先に述べたような形で、当団体が繰り返し繰り返し、オウム教材破棄作業を徹底していくのと歩調を合わせるようにして、公安調査庁の立入検査も、ますます徹底化していきました。

 つまり、立入検査において、

・床のじゅうたんをめくって検査する
・衣装ケースの中の衣服を全部出して、一枚一枚広げて検査する
・毛布を広げて検査する
・本の中に何か挟まっていないか、全ての本を取り出し、全ページめくって検査する
・天井裏を見る器具を持ってきて検査する
・額縁の裏をあけて検査する
・CDやDVDは全部再生して検査する

という徹底した検査が行われるようになっていったのです。

 おそらく、当団体がオウム教材破棄を徹底化していることに対応して、公安調査庁においても検査方法を強化したものと思われます。

 多人数を動員して少なくとも10時間以上にわたって行われるこれらの検査は、まさにオウム教材を「草の根を分けてでも探し出す」かのような光景だったと、立ち会ったスタッフは話していました。

 このこと自体は、当団体の教材破棄をますます後押しするものとして、前向きに受け止めたいと思います。

◎公安調査庁が、各地のオウム教材の破棄を公式確認

 先に記した2007年5月10日の立入検査以降、現在(2008年3月10日)に至るまで、当団体の施設等の全てに対して、以下の通りの立入検査が徹底的に行われていきました。

 以下に、順に、結果等をご報告します。

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■2007年7月13日 福岡アパート
        (九州地区担当のスタッフの在住場所・福岡市内)

 オウム教材は、一切確認されなかった。

 当日の公安調査庁の立入検査結果発表に よれば、同じ日に立入検査をしたアーレフの福岡支部については「施設内には,教団特有の祭壇を備えた修行場が設けられ,麻原彰晃こと松本智津夫の唱えるマ ントラ(呪文)が流されていたほか,麻原に関する物件が確認された」とある一方、当団体の福岡アパート(「福岡東施設」と記載)については、そのような論 及が一切ないことからも、オウム教材が一切確認されなかったことは明らか。
 
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■2007年10月19日 小諸支部

 オウム教材が、2点確認された。

 1点は、麻原の詞章が入ったカセットテープ。衣装ケースの奥に入り込んでいて、見落とし、破棄漏れ。

 もう1点は、麻原が作曲した音楽が入ったDVD。DVD表面に何の表記もなかったので、見落とし、破棄漏れ。

 当日の公安調査庁の立入検査結果発表に よれば、同じ日に立入検査をしたアーレフの松本支部(同じ長野県内)については「松本に関連する物件が多数保管されていた」とある一方、当団体の小諸支部 については、「松本に関連する物件等が確認された」との記載にとどまっていることからも、オウム教材がごく少数残っていたにすぎない状況であることは明らか。

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■2007年11月1日 横浜支部

 オウム教材は、一切確認されなかった。

 当日の公安調査庁の立入検査結果発表によれば、同じ日に立入検査をしたアーレフの横浜支部については「松本に関連する物件が多数保管されていた」とある一方、当団体の横浜支部(「港南施設」と記載)については、そのような論及が一切ないことからも、オウム教材が一切確認されなかったことは明らか。

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■2007年11月15日 大阪支部

 オウム教材は、一切確認されなかった。

 当日の公安調査庁の立入検査結果発表に よれば、同じ日に立入検査をしたアーレフの大阪支部およびその付属施設(「生野施設」「大阪平野西施設」と記載)については「松本関連物品が多数保管されていた」とある一方、当団体の大阪支部については、そのような論及が一切ないことからも、オウム教材が一切確認されなかったことは明らか。

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■2007年11月29~30日 船橋支部

 オウム教材が、2点確認された。

 1点は、オウム真理教時代のバッジ。10年以上使用していなかったリュックサックの中の見えにくい内ポケットの中に入り込んでいたため、見落とし、破棄漏れ。

 もう1点は、手帳サイズの麻原作成の瞑想テキスト。もともと小型であることに加えて、押し入れの奥に封筒に入った状態だったので、見落とし、破棄漏れ。

 当日の公安調査庁の立入検査結果発表に よれば、同じ日に立入検査をしたアーレフの野田施設(同じ千葉県内)については「同人(麻原)に関連する物件が多数確認された」とある一方、当団体の船橋 支部(「鎌ヶ谷施設」と記載)については、「同派が廃棄の対象としていた教材が数点確認された」との記載にとどまっていることからも、オウム教材がごく少数 残っていたにすぎない状況であることは明らか。

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■2007年12月19~20日 本部(世田谷区)

 オウム教材等が、3点確認された。

 1点は、麻原のマントラCD。長年使われておらず放置されていた古びたCDデッキ(一見してCDデッキと見分けがつきにくいタイプのもの)の中に残っていたため、見落とし、破棄漏れ。

 もう1点は、麻原の説法が一部引用された紙資料。アーレフ代表派が、アーレフ教団の社会的で穏健な運営を訴えるために2005年頃に作成した内 部資料であり、松本氏の説法が引用されているため本来破棄対象だったが、所有者のスタッフが、破棄対象外と勘違いし、所持していたもの。

 残る1点は、麻原の説法を引用した講話が収録されたDVD。同じく、アーレフ代表派が、アーレフ教団の社会的で穏健な運営を訴えるために 2006年(ただし11月のオウム教材破棄決定前)に作成した資料であり、麻原の説法が引用されているため本来破棄対象だったが、管理者のスタッフが、破棄対象外と勘違いし、残置していたもの。

 本部建物は、道場が2室、居室等が13室あり、40人を超えるスタッフが居住している「大所帯」であることからも、オウム教材の破棄は、ほぼ完全に終了していることは明らか。

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■2008年1月18日 仙台支部

 オウム教材は、一切確認されなかった。

 当日の公安調査庁の立入検査結果発表において、オウム教材に関する論及が一切ないことからも、オウム教材が一切確認されなかったことは明らか。

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◎破棄漏れ責任者に対する処分

 なお、上記の破棄漏れオウム教材を所有または管理していたスタッフに対しては、減給処分等の処分を行い、団体内にその事実を公表して、その過失を厳しく戒めました。


◎立入検査で明らかになったオウム教材全面破棄

 以上の通り、2007年5月10日以降、当団体の全施設等は徹底した立入検査を受けましたが、現在(2008年3月10日)までの状況を整理すると、以下の通りとなることがわかります。

◎横浜支部、仙台支部、大阪支部、福岡アパートの4拠点では、オウム教材は一切確認されなかった。

◎本部、船橋支部、小諸支部の3拠点では、オウム教材が確認されたが、そのうち、
・4名の所有者スタッフが、ほぼ1点ずつ見落とし、破棄漏れ
・2名の所有者、管理者スタッフが、1点ずつ、破棄対象外と誤解し残置して、破棄漏れ
をしていた。

 これらを、さらに整理すると、

◎当初は五十数名の専従スタッフ全員が、各々、多くて約数百点ずつのオウム教材を所有・管理していたが、上記の検査時までには、6名のスタッフがほぼ1点ずつ破棄漏れ教材を所有・管理しているにすぎない状態となっていた。

◎当初はコンテナ倉庫いっぱいになるほどの、軽く万単位となる膨大な量であったオウム教材が、上記の検査時までには、少なくとも数点ほどとなるまでに破棄されていた。

 といえます。
 しかも、現時点では、上記の数点ほどの破棄漏れオウム教材はすべて除去されているため、当団体施設内におけるオウム教材は、少なくとも把握されている限りにおいては皆無ということになります。

 以上の通り、公安調査庁による「草の根を分けてでも探し出す」かのような徹底的な立入検査によっても、当団体施設内における専従スタッフのオウム教材破棄が全面的に完了したといってもよい状況に至っていることが、ご理解いただけたことと思います。


◎オウム教材破棄から、さらなる進化へと

 むろん、オウム教材を全面破棄するということは、改革の一つのステップにすぎず、オウム教材がなくなったからそれでよいというものではありません。

 麻原への絶対視に結びついた依存心から完全に脱却し、社会へ安心をもたらすためには、私たちの一人一人が、人や動物、自然を含む全ての存在の中に神や仏を見いだし、一元的な世界観・宗教観を体得し、精神的に自立していく必要があります。

 オウム教材破棄を一つの機会として、専従スタッフは、さらなる精神的進化と社会への奉仕をなしうるよう、今後も努力していく決意です。

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