事件被害者への謝罪・賠償

1.お知らせ

松本サリン事件17年目の節目を迎えて(2011年6月27日)

                                                ひかりの輪・元オウム信者代表
                                                               上 祐 史 浩

 1994年の松本サリン事件発生からちょうど17年目を迎えた本日、事件で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、負傷された方々や、そのご家族・関係者の皆さまの身心の傷が一日も早く癒されますよう、心よりお祈り申しあげます。

 自らが製造したサリンの効果を試し、敵対的と見なした裁判官や地域住民を殺害するためという、極めて自己中心的な理由に基づき、麻原死刑囚らはこの事件を引き起こしました。そして、何の罪もない8名の方々を死に至らせ、600名以上の方々を負傷させました。

 実行犯らの罪が許されるものではないのはむろん、事件にまったく関与していなかった当時オウム信者であった当団体の会員も、このような麻原死刑囚やオウム教団を支えた道義的・宗教的責任を免れることはできません。私たちは、その責任を常に心に刻み続け、二度と同様のことが繰り返されないようオウム時代の総括を進め、社会に教訓を残し、被害者への賠償を継続させていただくことをお誓いいたします。

 本日、当団体では、全国の施設において、犠牲者のご冥福をお祈りするための慰霊儀式を執り行いました。儀式では、あらためて上記の決意を深めるとともに、参加した会員によって被害者賠償金の拠出をさせていただきました。

 最後に重ねて、亡くなられた方々、負傷された方々、全ての関係者の皆さまに、深くお詫び申しあげます。
 
※当団体では、松本サリン事件から17年目を迎えるにあたり、事件が起きた長野県の地方紙である信濃毎日新聞の取材を受け、事件への反省や賠償への決意等をお話しさせていただきました。

松本サリン事件17年、信濃毎日新聞の掲載記事(2011年6月27日)

 本日、松本サリン事件から17年目にあたり、ひかりの輪では、謹んで事件の犠牲者の皆さまのご冥福、被害を受けられた方々のご回復をお祈り申し上げ、被害者の方々への賠償寄付を募る慰霊の儀式を行わせていただく予定となっております。

 先日25日までには、長野県小諸市にある長野連絡所にて、信濃毎日新聞の取材を宗形真紀子広報副部長がお受けし、昨日26日に信濃毎日新聞の記事が掲載されました。

 松本サリン「賠償続ける」
 オウム元信者らの「ひかりの輪」
 事件からあすで17年 小諸の施設で活動説明

などの見出しで、社会面の紙面半分以上にわたる大きな記事として掲載されました。

 取材の中でお答えした、松本サリン事件については、「邪魔するものを排除するという幼稚な動機だった。人としてやってはいけないことだった」、松本死刑囚については、「当時は信じて従っていたが、今になってみると親や社会に対する恨みを宗教を使って晴らしていたのだと思う」などの内容が掲載されています。

 また、ひかりの輪の現状や活動、被害者賠償の状況、ひかりの輪を立ち上げた目的などについても取材内容が掲載されております。

 今後も、被害者の皆さまへの賠償金のお支払いを継続していくとともに、その教訓を心に刻み、いまだに松本死刑囚への個人崇拝を続ける者たちに対する脱却支援などを通じて、少しでも社会への償いに努めさせていただきたいと考えております

 以下、紙面になります。
信濃毎日新聞.jpg

地下鉄サリン事件16年に際して(2011年3月20日)

                                      ひかりの輪・元オウム信者代表
                                                  上 祐 史 浩

 3月20日の今日、地下鉄サリン事件から16年目を迎え、被害者の方、そして被害者遺族の方々に、心からのお詫びを申し上げます。

 本日、当団体では、全国の会員が参加しての慰霊儀式を行い、事件の被害に遭われお亡くなりになった方々のご冥福とともに、心身に傷を負われた方々が一日も早くご快癒されるようお祈りさせていただきました。あわせて被害者の方々への賠償金を募らせていただきました。

 この3月で、私たちがオウム真理教(現アレフ)教団から脱会して4年の歳月が経ちました。その歳月の中で、私たちなりに、オウム真理教事件を起こすに至った、元オウム信者の自己中心性や傲慢さの自覚を深めてまいりました。
 つまり、事件を直接引き起こした者はもとより、事件を起こしていない者であっても、オウム真理教に属していた者たちは、出家した当初から、両親をはじめとする多 くの方々のご恩や大自然からいただいている恩恵を顧みることもなく、たいへん自己中心的で傲慢であったと深く反省しております。

 今後は、自らに恩恵を与えてくれる万物への感謝と反省を深めてまいります。そして、二度と同じ過ちを犯さないよう、ささやかながら出版講演などの活動を通じて、社会に教訓を残し、せめてもの償いとさせていただきたいと思います。

 最後に、あらためて、お亡くなりになった方々のご冥福と、さまざまな被害に遭われた方々の一日も早いご快癒を、謹んでお祈り申し上げます。

晩年の最後の時期を、オウム被害者の救済に注がれた阿部先生(2010年9月10日)

オウム真理教破産管財人を務められた弁護士・阿部三郎先生が、一昨日(9月8日)お亡くなりになったとの報道に、昨日接しました。

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オウム破産管財人、阿部三郎元日弁連会長が死去

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100909-OYT1T00999.htm

 日本弁護士連合会(日弁連)の元会長で、オウム真理教の破産管財人を務めた弁護士の阿部三郎(あべ・さぶろう)氏が8日、心不全のため死去した。84歳だった。

 告別式は近親者のみで行い、お別れの会を10月14日午後2時、東京都港区南青山2の33の20青山葬儀所で開く。喪主は長男、康彦さん。

 宮城県女川町生まれ。中央大法学部卒業後の1954年に弁護士登録し、84年度に東京弁護士会会長、92、93年度には日弁連会長を務めた。1999~2005年には、中央大の理事長も務めた。

 オウム真理教の破産管財人に就任したのは96年。地下鉄サリン事件などの被害者救済に奔走した。教団資産を積極的に売却し、被害者側に支払うべき債務約38億のうち、09年までの13年で約15億4000万円の配当を実現。通常10~15%とされる配当率を約40%まで引き上げた手腕は高く評価された。

(2010年9月9日21時41分 読売新聞)
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◎こちらは朝日新聞の記事(阿部先生の写真あり)
http://www.asahi.com/obituaries/update/0909/TKY201009090387.html

                * * *

 阿部先生は1996年に、当時70歳というご高齢だったにもかかわらず、誰もが嫌がってなり手のいなかったオウム破産管財人に就任、その後13年間にもわたって、オウム資産の売却換価と、被害者への配分に取り組んでこられました。

 また、被害者が一円でも多くの賠償金を受け取れるよう、国に働きかけて、3つの法律の制定にまでこぎつけました。

 破産手続が終結した昨年からは、「オウム真理教犯罪被害者支援機構」に参加し、「ひかりの輪」やアレフ(Aleph)と新しい賠償契約を締結することによって、引き続き賠償金の支払いがなされるよう尽力されていました。

 ひかりの輪では、昨年、何度も阿部先生とお会いし続け、「ひかりの輪」と被害者との間の賠償契約の締結をさせていただきました。

 契約締結の日は、昨年(2009年)7月6日で、阿部先生のお誕生日となりました。
 つまり、「ひかりの輪」の新しい賠償契約の「誕生日」は、実は阿部先生の「誕生日」と同じなのです。

 阿部先生が尽力して生み出された賠償契約にふさわしい日取りとなっているのです。

 それだけに、この賠償契約をきちんと履行していくことが、阿部先生への何よりの供養になると思っています。

 そのお誕生日の日、これまでの感謝を込めて、阿部先生に花束をお贈りさせていただいたのですが、「すごい、うれしい」とおっしゃって、微笑んで受け取ってくださったことは忘れられません。

                * * *

 ひかりの輪で、数名で阿部先生と最後にお会いしたのは、昨年の11月4日(くしくも坂本弁護士殺害事件からちょうど20年目の日でした)。

 最後に電話でお話ししたのは、今年の3月17日でした。
 どちらのときも、「まだ賠償契約に応じないアレフに、どうやって応じてもらうか」ということに頭を悩ませてらっしゃいました。

 最近は、何度、阿部先生の事務所にお電話しても、事務員の方が出て「阿部(先生)は具合が悪くて自宅で療養しています」というので、「お大事にとお伝え下さい」と伝言を頼むばかりで心配していましたが、とうとうお亡くなりになってしまいました......。

 昨年の契約締結の交渉の間、阿部先生からは、皆が心をこめて賠償に取り組めるようにと、いろいろな励ましをいただきました。一対一で個人的なお話をした時も、思いやりのある言葉をかけていただきました。

 阿部先生に多大なご労苦をおかけしたそもそもの原因が私たちにあることを思うと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。晩年の最後の時期をオウム被害者の救済に注がれた阿部先生に敬意を表し、ご冥福をお祈りさせていただきます。

元オウム破産管財人・阿部三郎弁護士のご逝去に際して(2010年9月10日)

                                                    ひかりの輪元オウム信者一同

 さる8日、オウム真理教破産管財人を務められた弁護士・阿部三郎先生がお亡くなりになったことに、心からお悔やみを申し上げます。

 阿部先生は、1996年に、当時70歳というご高齢でいらっしゃったにもかかわらず、なり手のいなかったオウム真理教破産管財人に就任されて以降、昨年までの13年間の長きにわたって、オウム資産の売却と被害者への分配にひたすら尽くしてこられました。また、被害者が少しでも多くの賠償金を受け取れるよう、国に働きかけて様々な法律の制定を実現してこられました。

 その極めて多大なご労苦はお察しするに余りありますが、そもそも、かつて私たちが支えたオウム真理教による一連の事件と、オウム時代の私たちの被害者賠償に対する不誠実な態度が、その原因であったことを思えば、阿部先生に対しましては、お詫びの申し上げようもありません。
 
 昨年、当団体は、阿部先生のご尽力によって、新しい被害者賠償契約を締結させていただきましたが、今後も、この契約に基づく被害者の皆さまへの賠償金のお支払いに全力を傾けていくことを、私たちは亡き阿部先生にお誓い申し上げます。

 最後に、あらためて阿部先生のご冥福をお祈り申し上げます。


地下鉄サリン事件15年目の節目を迎えて(2010年3月19日)

地下鉄サリン事件15年目の節目を迎えて

ひかりの輪・元オウム信者代表
上 祐 史 浩

3月20日に、地下鉄サリン事件から15年目という、大きな節目を迎えるにあたり、まず最初に、元オウム真理教信者として、被害者の方、そして被害者遺族の方々に、心よりお詫び申し上げます。

この3月は、当団体も、現在のAleph(アレフ)教団から脱会して3年目の節目を迎え、この3年間を振り返るとともに、今後のさまざまな償いの決意を新たにしております。

3年前、Aleph教団を脱会し、当団体としてまず最初に行ったのは、オウム真理教時代の総括作業でした。
この総括作業により、元オウム真理教教祖の麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚が、その生い立ちにおいて培った「負の心理・心の闇」が事件を引き起こした大きな要因であったことを認識いたしました。
それは、親や教師、環境などに対する感謝がなく、不足や不満ばかりを見続け歪んだ心が、それらへの恨みをはらすために、「宗教」を利用して仕返ししようとした「負の心理・心の闇」といえるものでした。

そして、松本死刑囚に付き従った私たち元オウム信者も、それと同じ心の闇を持っていたことを、昨年複数の専門家の方にご指導いただいた自己反省法「内観」などによって、深く認識するに至りました。

先月末に出版された、当団体役員の一人の著書『二十歳からの20年間--"オウムの青春"という魔境を超えて』の中では、そういった元オウム信者の心の闇の軌跡の一例を、負の教訓として記しております。

このような一人ひとりの心の中にある、負の心理・心の闇を超えていくことが、二度と地下鉄サリン事件のような大惨事を起こさないための、一つの償いになると考え、今後も、さまざまな方々や機関のご指導を賜りながら、元オウム信者一人ひとりの心の根を断つ作業の促進に邁進させていただく所存です。

そして、昨年新たに結ばせていただいた被害者賠償契約に基づく賠償金のお支払いを、心して続けさせていただきます。

最後に、お亡くなりになられた方々のご冥福と、さまざまな被害に遭われた方々の一日も早いご快復を、心よりお祈り申し上げます。

坂本弁護士一家殺害事件から20年目を迎えて(2009年11月4日)

                                ひかりの輪 元オウム信者一同
                                       2009年11月4日

 1989年11月4日、オウム真理教の麻原彰晃死刑囚をはじめとする教団幹部らが、横浜の坂本弁護士ご一家(堤さん、都子さん、龍彦ちゃん)の尊いお命を奪ってから、本日で20年が経ちました。

 この事件は、自己をキリスト(救世主)と見る誇大妄想にとらわれていた麻原死刑囚が、教団への批判活動を行っていた坂本弁護士に対して被害妄想に陥って引き起こしたものであり、しかも無関係なご家族まで殺めてしまうという、決して許されない過ちでした。

 いま当団体に所属している元オウム信者は、この事件には直接関与しておらず、そのほとんどが、オウム真理教の事件関与を信じられない者ばかりだったとはいえ、このような残虐非道な事件を引き起こした教団にかつては属し、麻原死刑囚に無批判に追随して教団を支えてきた者として、道義的にも宗教的にも、この事件に関して深い責任を共有しています。

 そればかりか、事件発生から長年にわたって、事件を直視しようとせず、時には目をそらし、あるいは無関係の第三者に罪をなすりつけるなどの愚かな行為を繰り返してしまったことは、まことに恥ずかしいことだといわざるをえません。

 私たちは、被害者賠償金のお支払いはもとより、これまで取り組んできたオウム時代の反省・総括をよりいっそう深め、その教訓をもとに、このような悲劇が二度と繰り返されないよう全力で努めていくことによって、せめてもの償いをさせていただきたいと思います。

 ここにあらためて、ご遺族・関係者の皆さまに心からお詫び申し上げるとともに、ご一家のご冥福を謹んでお祈りさせていただきます。

新しい被害者賠償契約締結のご報告(2009年7月10日)

 さる7月6日、当団体は、オウム真理教犯罪被害者支援機構との間で、新たな被害者賠償契約を締結いたしました。

 当団体は、2年前の発足以降、事件被害者への賠償金配分を行ってきたオウム真理教破産管財人に対して、賠償金のお支払いをしてまいりました。しかし、本年 3月にオウム真理教破産手続が終結し、破産管財人が辞任したことにともない、賠償金配分を行う主体がオウム真理教犯罪被害者支援機構に変わりました。
 そこで、このたび、当団体は、同支援機構と新たな契約を締結した次第です。

 契約の全文は末尾に掲載しますが、その主な趣旨は以下の通りです。


●オウム真理教破産手続の際にすでに届出を行っていた事件被害者・遺族に対するオウム真理教の債務を当団体が引き受けたことを確認するとともに、被害者・遺族がこれまでに受け取った給付金や、昨年制定された法律に基づき、国から受け取る予定の見舞金等を差し引いた残金を当団体が同支援機構に支払うこと。〔第1条〕

●国からの見舞金を受け取る資格がある被害者のうち、破産手続の際に届出を行っていなかった被害者に対するオウム真理教の債務も、当団体が引き受けるとともに、今後被害者が受け取る予定の見舞金を差し引いた残金を当団体が同支援機構に支払うこと。〔第2条〕

●今年(2009年)の支払目標は800万円とし、最低でも300万円以上は支払うこと。来年以降は、当団体の支払状況を見ながら、毎年話し合って決めていくこと。〔第3条〕

 以上が契約の主な趣旨です。

 なお、当団体の支部等で収益事業を行っている「SPSC有限責任事業組合」も、当団体の連帯保証人として契約に加わっております。

 当団体では、この新たな賠償契約の締結を機に、被害者・遺族の皆さまに対する謝罪の気持ちを心に刻むために、そして宗教テロの繰り返されない社会をつくるお手伝いをしていくために、今後もいっそう賠償に努めていきたいと考えております。


※以下、賠償契約書の全文です。

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               合 意 書 


 サリン事件等共助基金(運営委員長阿部三郎)を甲とし、オウム真理教犯罪被害者支援機構(理事長宇都宮健児)を乙とし、ひかりの輪を丙とし、SPSC有限責任事業組合を丁として、甲、乙、丙及び丁は、本日下記のとおり合意した。

                 記

第1条(届出被害者等の損害賠償債務の引き受け)

 1 甲、乙及び丙は、丙が「オウム真理教に係る破産手続における国の債権に関する特例に関する法律(平成10年法律45号)」で定められた損害賠償請求債権者である被害者及び遺族(以下、両者を併せて「届出被害者等」という。)に対するオウム真理教の損害賠償債務を引き受けたことを確認する。

 2 前項の債務の履行のため、丙は、乙に対して、各届出被害者等が有する損害賠償請求債権額からオウム真理教破産手続の配当金と甲よりの配分金及びオウム真理教犯罪被害者等を救済するための給付金の支給に関する法律(平成20年法律第80号、以下、「救済法」という。)の給付金の合計額を控除した損害金残金の総額を支払う義務のあることを認める。

第2条(未届被害者等の損害賠償債務の引き受け)

 1 乙と丙とは、丙が届出被害者等以外のサリン事件等の被害者(救済法による給付金支給対象者で且つ破産手続において債権届出を行わなかった者をいう。以下、「未届被害者等」という。)に対するオウム真理教の損害賠償債務を引き受けることを本日合意した。

 2 前項の債務の履行のため、丙は、乙に対して、各未届債権者等が有する損害賠償請求債権額から救済法の給付金(国が未届被害者等に対し救済法の給付金を支給したため、国が丙に対し取得した損害賠償請求債権)を控除した損害金残金の総額を支払う義務のあることを認める。

第3条(損害金の支払時期及び方法)

 丙は、乙に対し、第1条2項及び前条2項の損害金残金の合計額を次のとおり分割して、下記銀行口座に振り込み支払う。但し、振込手数料は丙の負担とする。

(1)平成21年分として、最低300万円以上支払う義務があるものとし、努力目標を800万円とする。但し、同年中に丙が甲に支払った額を算入するものとする。
(2)平成22年以降分については、一年毎に、乙と丙は、丙の弁済の実情を踏まえながら協議を行い、各年の支払いの義務となる最低の金額及び努力目標を決定し、丙はそれを履行する。
 
                記
      みずほ銀行   銀座通支店(店番号028)
      普通預金口座
      口座番号「2110016」
      名義人「オウム真理教犯罪被害者支援機構」

第4条(報告義務)

 丙は、乙に対し、1年間に少なくとも2回以上の割合で、丙の財務状況など会計報告を書面で行う。

第5条(損害賠償額の確定)

 救済法による給付金支給手続が終了したのち、乙は、丙に対し、第3条で定める丙が乙に対して支払うべき損害金残金の合計額を確定して通知する。

第6条(連帯保証)

 丁は、乙に対し、丙の乙に対する第3条の損害賠償金支払債務を、丙に連帯して保証する。

*注記
 丙は、本合意を締結するにあたり、甲及び乙に対し、下記のとおり要請したので、その要請事項を注記する。


 丙が、本合意書第1条第1項において、届出被害者に対するオウム真理教の損害賠償債務を引き受けたことを確認したのは、届出被害者への本件支払手続を迅速かつ効率的に行うためであって、これをもって宗教団体アーレフ代表派と丙とが同一組織であることを認めるものではない。
 丙は、甲及び乙に対し、上記事実を確認するよう要請した。甲及び乙は、上記のような事実の確認をする手段は持たないので確認できないが、丙が上記のように要請した事実は認める。
 なお、丙は、破産者オウム真理教破産管財人弁護士阿部三郎と宗教団体Aleph(アレフ)との間の平成12年7月6日付け合意書第一において、宗教団体Aleph(アレフ)が同破産管財人に対し破産者の残債務全額を引き受けたことに基づき、丙が本合意書第1条1項で債務の引き受けを確認したことを認めるが、その債務の支払い方法は、本契約に基づくものとする。

 甲乙丙丁及び立会人は、本合意が真正に成立したことを証するため、本書面を5通作成し、甲乙丙丁及び立会人が署名捺印の上、各当事者及び立会人が1通ずつこれを所持する。

                         平成21年7月6日
甲(サリン事件等共助基金)
   運営委員長 阿部三郎(印)

乙(オウム真理教犯罪被害者支援機構)
   理事長 宇都宮健児(印)

丙(ひかりの輪)
   代表役員 上祐史浩(印)

丁(SPSC有限責任事業組合)
   組合員 上祐史浩(印)

立会人(破産者オウム真理教破産管財人であった者)
   弁護士 阿部三郎(印)


松本サリン事件から15年目を迎えて(2009年6月27日)

2009年6月27日                
ひかりの輪・元オウム信者一同

本日、松本サリン事件から15年目という節目の年を迎え、あらためて事件の犠牲者の皆さまのご冥福をお祈りするとともに、被害を受けられた方々の一日も早いご回復をお祈り申し上げます。

松本サリン事件は、当時のオウム真理教に敵対していると松本智津夫死刑囚が一方的に見なした裁判官や周辺住民の方々を無差別に殺傷した、身勝手きわまりない犯行でした。その結果、8名の犠牲者、600名以上もの負傷者を出すという大惨事となりました。しかも、被害者のお一人である河野義行さんは、この事件の犯人として社会から疑われ、重ねて大変な苦痛に見舞われました。さらに、その奥様の澄子さんが、昨年夏、14年間にもわたる闘病生活の末、お亡くなりになったことを思うと、この事件が招いた結果の重大さに慄然とせざるをえません。

こうした事件を引き起こした松本死刑囚やオウム真理教を支えてきた責任は、たとえ直接的に事件に関与しなかったにせよ、私たち、ひかりの輪に属する元オウム信者全体に厳然と存在するものと考えており、まことに申し訳なく感じております。

そこで私たちは、松本死刑囚への誤った個人崇拝や、自分を善とし他者を悪とする極端に善悪二元論的なオウム教義の過ちを反省・総括し、さらに深め、その公表を通じて、二度と同様の宗教テロが起きないよう最大限の努力を行ってまいります。

また、被害者の皆さまへの賠償金のお支払いを継続していくとともに、いまだに松本死刑囚への個人崇拝を続ける者たちに対して、その信仰の誤りを説き、そこから脱却させることによって、少しでも社会への償いに努めさせていただきたいと考えております。最後に重ねて、関係者の皆さまに対して、心よりお詫び申し上げます。

 

地下鉄サリン事件14年目を迎えて(2009年3月20日)

                                          2009年3月20日
                                          ひかりの輪・元オウム信者代表
                                                         上 祐 史 浩

 地下鉄サリン事件から14年目を迎えた今日、かつてオウム真理教を支えてきた者として、ご遺族・被害者の皆さまに対し、あらためて心よりお詫び申し上げます。

 そして、オウム真理教の過ちを繰り返さないために、賠償金のお支払いを続けさせていただくとともに、過去の検証・総括などを通して、自らの心を見つめ、精神的な償いを強めてまいります。

 昨年は、団体および個人として一定の事件総括をまとめるに至り、その結果、松本元教祖の神格化や善悪二元論的な世界観等の教義の過ちを認識するとともに、個々の信者が教祖を安直に絶対化した原因である無智・虚栄心・依存心などを深く反省いたしました。

 そして、今後は、公的機関や団体外の専門家等のご意見・ご指導をいただきながら、従来の総括をよりいっそう深めていくことによって、世界で同様の悲劇が繰り返されないようにするための教訓を少しでも残していきたいと考えております。

 さらには、世界で頻発する宗教戦争・宗教テロを防ぐための諸活動にも微力を尽くし、過去の罪を償う道を歩ませていただきたいと思います。

 最後に、亡くなられた方々のご冥福と、負傷された方々の一日も早いご快復をお祈り申し上げます。

                                                             以 上

本日のオウム真理教破産手続の終結に際して(2008年11月26日)

     本日のオウム真理教破産手続の終結に際して

                            ひ か り の 輪
                             2008/11/26

 本日、オウム真理教破産手続が終結を迎えましたが、当団体は今後も、近日中に「オウム真理教犯罪被害者支援機構」と締結予定の新しい賠償契約に基づき、贖罪の心をこめて、さらなる賠償に努めさせていただきます。

松本サリン事件被害者・河野澄子様のご逝去に際して(2008年8月6日)

 昨日(2008年8月5日)の河野澄子様のご逝去に際し、報道各社からの取材に対して、下記の通りコメントさせていただきました。

                       記

 つい先日お見舞いさせていただいたばかりのところで、深い衝撃と悲しみを感じております。
 澄子様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
 私たちの罪の重さをあらためて強く自覚し、再び同じ過ちが繰り返されないための総括や賠償等を通じて、いっそうの償いに努めさせていただきます。

                                 ひかりの輪 代表 上祐史浩

松本サリン事件から14年目を迎えて(2008年6月27日)

                          2008年6月27日
                       ひかりの輪・元オウム信者一同


 本日、松本サリン事件から14年目を迎え、あらためて事件の犠牲者の皆さまのご冥福をお祈りするとともに、被害を受けられた方々の一日も早いご回復をお祈りさせていただきます。

 かつてオウム真理教に所属した私たちは、たとえ事件に直接関与してはいなくとも、事件を引き起こした教団を物心両面にわたって支えてきたことから、宗教的・道義的に、その責任を共有しております。その観点から、亡くなられた方々とご遺族、被害者の皆さまに、心からお詫び申し上げます。

 私たちは、お詫びや反省を単に言葉だけではなくて、行動によって実践させていただこうと考えております。
 被害者の皆さまへの賠償は当然のことながら、なぜあのような教団ができて事件が発生したのか、その原因を探り、総括し、社会に提示していきます。そして、その総括に基づき、再度テロが起きないよう、関係各方面に対して現実的な協力や働きかけを続けていく所存です。
 
 テロのない社会、再び被害者が涙することのない世界を作るために、微力ながらお手伝いすることにより、真の意味での償いをさせていただく決意です。

 最後に重ねて、関係者の皆さまに対して、心よりお詫び申し上げます。

地下鉄サリン事件13年目を迎えて(2008年3月19日)

                         2008年3月19日
                         ひかりの輪・元オウム信者代表
                                    上 祐 史 浩

 地下鉄サリン事件から明日で13年目を迎える今、あらためて事件のご遺族・被害者の皆さまに対して、深くお詫び申し上げます。

 事件に遭われた大変多くの方々の苦しみ、今も続く苦痛を心に刻み込み、二度と同じ過ちを繰り返さない決意を重ねていきたいと思います。

 そのために、今後とも、被害者の方々への賠償金のお支払いという経済的な償いはもちろん、事件総括を通じて、精神的な償いもいっそう強めていきたいと考えております。

 その中で、事件の背景要因となった松本元教祖の神格化や善悪二元論的な世界観といった教義に加え、元教祖だけではなく、個々の信者が自分の教祖を安直に絶対化するに至った原因である、無智・虚栄心・依存心などを深く反省しております。

 この反省に立ち、松本元教祖の著作等のオウム真理教の教材を破棄する一方で、事件に至った教団や信者一人一人の実態、心理状態を分析して総括し、 その解決案を一般に呈示して、私たちのみならず、今後同じような過ち・悲劇が二度と繰り返されないように全力を尽くし、ささやかながらも、せめてもの償い とさせていただければと考えております。

 最後に、亡くなられた方々のご冥福と、負傷された方々の一日も早いご快復をお祈り申し上げます。


※被害者賠償金のお支払いについて

 明日、当団体は、被害者賠償金として金200万円をオウム真理教破産管財人の口座にお振り込みさせていただく予定です。これからも全力でお支払いに努めることをお誓いいたします。

松本サリン事件から13年目を迎えて(2007年6月27日)

                          2007年6月27日
                       ひかりの輪・元オウム信者一同


 松本サリン事件から13年目を迎えた今日、あらためて事件の犠牲者の皆さまのご冥福をお祈りするとともに、被害を受けられた方の一日も早いご回復をお祈りさせていただきます。

 松本智津夫死刑囚の指示のもとで、当時の教団幹部が引き起こしたこの事件については、犯行自体には関与していない私たちにも道義的・宗教的な責任があり、この点につき被害者・ご遺族の方々に、あらためて深くお詫び申し上げます。

 そして、この反省に立って、本年3月、私たちはオウム真理教・アーレフから脱会し、松本死刑囚に対する崇拝やその教義を払拭した新たな団体として、再出発いたしました。

 今後は、旧教団教義の払拭を徹底し、過去の反省・総括を深めるとともに、近日中に、被害者・ご遺族の方々に対する賠償を進めるために、オウム真理教破産管財人と契約を締結させていただきたいと考えております。

 最後に重ねて、亡くなられた方々とご遺族、被害者の皆さまに、心よりお詫び申し上げます。

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