オウム事件被害者への慰霊行事等
2010年03月20日
賠償の実行は、単なる金銭の支払いだけでは意味がなく、そこに贖罪の心が込められていなければならないと当団体は考えます。そこで、特に昨年から本年にかけては、以下の活動を行ってまいりました。(1)地下鉄サリン事件に関連して
2009年3月20日、地下鉄サリン事件から14年目を期して、同事件の犠牲者のご冥福および負傷者の早期ご回復を祈念する儀式を、全国の当団体施設で実施いたしました。これには、専従(出家)スタッフのみならず、在家会員も参加いたしました。
具体的には、道場施設内において、死後の安寧を司る阿弥陀如来と、傷病者を治癒する薬師如来への祈願を行うとともに、被害者賠償金への寄付を募りました。
そして、東京の会場に参加した会員らは、事件現場(地下鉄霞ヶ関)に赴いて献花させていただくとともに、同じく阿弥陀如来と薬師如来をそれぞれご本尊とする増上寺(芝)と寛永寺(上野)に参拝して、犠牲者および負傷者の平安を祈念いたしました。
参加した会員らは、あらためて事件の重大さを認識するとともに、犠牲者や被害者の皆さまのためにできる限りのことをさせていただくこと、そして二度と同様の事件を起こさない、起こさせないための反省・総括の深化を決意いたしました。
今年、2010年3月20日は、地下鉄サリン事件から15年を期して、これまでと同様に、当団体の役員が霞ヶ関駅に献花に赴くとともに、会員個人も同様に献花させていただく予定です。慰霊儀式ならびに被害者賠償金のご寄付を募る所存です。
(2)松本サリン事件に関連して
2009年6月28日には、松本サリン事件から15年目を期して、同事件の犠牲者のご冥福および負傷者の早期ご回復を祈念する儀式を、全国の当団体施設で実施いたしました。参加者や儀式次第については、上記地下鉄サリン事件慰霊儀式と同様に実施させていただきました(寺院等への巡礼はせず)。
(3)坂本弁護士事件に関連して
2009年に入り、ひかりの輪では、内観の実践を通じて、教義理論と実践の両面において、長年の懸案であった親子問題の解決に向かっています。
2009年9月末と11月上旬にも、ご一家のご冥福をお祈りする儀式を当団体施設で執り行い、オウム真理教に出家した子供と親の問題の解決のために立ち上がり、犠牲になられた坂本弁護士とそのご一家に対し、そのご報告とお詫び、そして同様の事件を起こさず、起こさせない決意を捧げさせていただきました。
(4)"内観"等を通じたオウムの反省・総括
一連の事件は、麻原が、その生い立ちにおいて培った「負の心理・心の闇」によって引き起こされました。親や教師、環境などに対する感謝がなく、不足や不満ばかりを見続け歪んだ心が、それらへの逆恨みをはらすために、「宗教」を利用して仕返ししようとしたといえるものでした。
そして、麻原に付き従った私たち元オウム信者も、同じ心の闇を持っていたことを、昨年、複数の専門家の方にご指導いただいた自己反省法「内観」等により、深く認識しました。こうして、親や社会をないがしろにし、一連の事件を生んだオウム教義を見直し、反省・総括する作業を繰り返してきました。
(5)HP上での総括の公表、出版
このような作業を通じて作成してきた反省・総括の内容は、当団体のホームページ「オウムの教訓――オウム時代の反省・総括の概要」で詳細を公表するとともに、先月には、当団体役員の一人が一般の出版社から総括を記した本『二十歳からの20年間――"オウムの青春"という魔境を超えて』(宗形真紀子著・三五館)を出版いたしました。
これらの活動は、今後同様の過ちに陥る人が出ないよう、同じ悲劇が繰り返されないよう、多くの人びとに役立てることを目的に行っております。
(6)被害者支援機構にも、反省・総括の活動状況を報告
以上のような反省・総括の活動状況は、オウム真理教犯罪被害者支援機構の弁護士の方々にも、その詳細を説明させていただきました。
